Cost-of-Living Arbitrage
Is the job market broken?

Offshore Outsourcing Satisfies

海外アウトソーシングの発注元のMajorityと言われる金融業界の企業75社(うち有効回答38社)を対象にした調査結果が報告されました。

Offshore Outsourcing Satisfies

Financial services companies in particular are benefiting from outsourcing their IT functions, says survey


  • 85%が「ITの海外アウトソーシングを行なっている」
  • 36%がコンタクトセンターをアウトソース、40%がビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)
  • 1/4以上が「6年以上前から海外アウトソーシングをしている」
  • 89%が「海外アウトソーシングに満足している」
  • 89%が「海外アウトソーシングをもっと増やす」

94%が、主な動機は「コスト削減」と回答していますが、それだけではなく、63%が「スキルある人材の活用」、51%が「品質の改善」をも目的としており、海外アウトソーシング化の流れは、単にLabor costの安さだけが引き金というわけではないようです。

また、海外アウトソーシングを成功させる秘訣としては、

Specifically, making offshoring work involves setting up a program management office (85 percent) which broader success factors involve knowledge transfer (76 percent) and internal commitment (also 76 percent).

とのことで、発注元の積極的なコミットがカギだそうです。

ちなみに、この調査、半数近くの企業が匿名にも関わらず回答を拒否したのは、海外アウトソーシングに対する世論の反対を気にしてのことだったようです。あと何年かすれば団塊の世代が退職の時期を迎えるので、アメリカでは未曾有の労働力不足が起こる、という説もあるんですが、海外アウトソーシングがうまく進めば、減る人口でも産業を維持できハッピー、他の国々への富の再配分もスンナリ行ってハッピー、と、一挙両得にならないものでしょうか。

※補足:

ちょっとキレが悪かったので、今日紹介した記事で私が注目したポイントをまとめます。


  • 海外アウトソーシングは、昨日・今日始まった一過性の流行ではない
  • シリコンバレーというより、Mainstreamのアメリカ企業からIT関連の職が流出している
  • コールセンターに留まらず、ビジネスプロセスアウトソーシングの割合も増加している
  • ユーザー企業の海外アウトソーシングに対する満足度も高い
  • 今後、海外アウトソーシングの傾向は加速する

Comments

Naotake

トラックバックありがとう。アウトソーシングについては「米国のためになる」という議論もあるので、近々自分のところで取り上げます。

Tomomi

楽しみにしてます~。
blogは、自分の日々の呟きが他の人とシンクロして増幅するのが面白いですねぇ。

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